2018年11月21日水曜日

ドゥカティ パニガーレV4に試乗したのでインプレ

パニガーレV4はドゥカティ史上最強と言われているスーパースポーツ(SS)バイクですが、
無料レンタルがあることをT7さんのブログのコメントで知りました。
圭@Crazy Dogさん情報どうもありがとうございます。(^ω^)
早速、試乗を申し込むことにしました~。

キズキ2時間無料無料試乗モニターキャンペーン
http://www.kizuki-ducati.com/bike/select-ride/index.html


スペック 1103cc 90度 V型4気筒 214馬力 乾燥重量175kg  価格264万円~

写真でもカッコいいですが、実際に見てもやっぱりカッコ良くて、
いかにもイタリア車と言う独特の色気がありますね。

エンジンをかけてみますが、4気筒であっても不等爆発なので、
ほとんど2気筒のパニガーレと変わらないドカらしいサウンドです。
排気音はちょっと大きめですが、そんなに爆音ではないです。



メーターは液晶モニターになっており、
ハイテク装備てんこ盛りで走行モードなど数多くの設定が可能です。
沢山あるスイッチ類の説明を聞きますが、一度聞いただけでは覚えられないのは分かっていたので、
事前にネットで説明書を読んでおいて良かったと思いました。(笑)

車道に出るためにちょっと取り回しをしてみたんですが、
ハンドル操作が大変重いのに驚きます。
ステアリングダンパーが効きすぎているのかもしれません。
調整ツマミらしいものは見当たらないので、モード設定で変わるのかな?

スリムな2気筒のパニガーレよりシート幅があって足付きは悪いので、
人より足が短い私はちょっとヤバイかなと思いましたが、
お尻をずらせば片足なら付くので慣れればなんとかなりそうです。

またがってバイクを起こしてサイドスタンドをたたもうとした時に、
重大な事に気が付きました。
右足を地面に付けると、左足がサイドスタンドにどうしても届かないのです。
ヤベッ、詰んだ・・・。(^-^;)

短足の人は、またがったままサイドスタンドを出したり入れたり出来ないですね。
しょうがないので一度降りて、スタンドを畳んでからまたがることにしました。
イタリア人は、たぶん私より10センチ以上は足が長いはずなので、
まったく問題にならないのでしょうね! どうせ、どうせ (◎`ε´◎ )ブゥーー



ギアを1速に入れて走り出しますが、1100ccとは思えないほど低速トルクが細いので、
エンジンストールに気をつけながらやや長めの半クラッチが必要です。

また、アクセルとスロットルが直接繋がっていない電子制御スロットルなので、
アクセル操作に対してエンジン回転がリニアに反応してくれず、
スロットルの開け始めに明確な不感帯があり、スムーズな発進は結構難しいです。
特に4000回転以下では、スロットル操作に対して吹け上がりに明らかな遅れが出ます。

これはおそらく、不慣れな人でも急発進しないように
コンピュータがスロットル開度を抑制していると思われますが、
以前のワイヤー式のスロットルのように素直にエンジンが反応してくれないと、
交差点で曲がる時もかえって乗りにくく感じてしまいますね。
レースモードに切り替えると、反応遅れが少なくなるので少し乗りやすく感じます。
ですから、街乗りであってもほとんどレースモードで乗りました。

あとパニガーレV4は、停車中に作動する気筒休止システムが付いていて、
V型4気筒のRバンクを休止させてるらしいですが、違和感は全くありません。

ちなみに昔、ドゥカティ1198を試乗した時なんかはサスが呆れるほどガチガチに固めてあって、
ハンドルを押してフロントフォークを縮めようとしても5mmぐらいしか動かず、
コーナーでアンダーが酷くて全く曲がらないのには凄く焦ったものですが、
パニガーレ(2気筒)になってから普通の硬さのサスになって凄く乗りやすくなっています。
https://minkara.carview.co.jp/userid/687338/blog/28098234/

とは言えドゥカティのバイクなので、国産バイクのように簡単に曲げることは出来ません。
今回のパニガーレV4も街乗り程度のスピードでは結構操縦性に癖があり、
フロントタイヤが巻き込むように切れて勝手にバイクが立ってしまいます。

こう言う挙動を見せるバイクの場合、
体を大きくハングオフさせるとハンドルの反力がニュートラルになる角度があるので、
DUCATI 998sを所有していた時などは腰をかなり落としてコーナーリングしていたんですが、
パニガーレV4は凄く立ちが強いので腰を思い切り落としてもニュートラルにならず、
常に曲がる方向とは逆向きにハンドルに力を入れ続けながら曲がる必要があります。

このようにフロントタイヤがコーナーリング中に切れ込む現象は、
タイヤの空気圧が低すぎるかタイヤが偏摩耗してしまった場合にも起きますが、
今回の場合はそのどちらも当てはまらないので、元々こういう癖のあるバイクなんだと思います。
2気筒のパニガーレに乗った時はこのような現象はありませんでしたので、
もしかしたら強すぎるステアリングダンパーの設定のせいかもしれません。



街乗りでのシート下からの熱量はかなりのものがあり、低温やけどに注意が必要です。
冬ですし、下に革パンを履いての試乗ですが、かなり熱いので少し股を開き気味にして乗ってました。
もし真夏で渋滞にはまったら、過酷な修行レベルの熱さになるのは容易に想像できますね。(^_^;)

誰もがパニガーレV4に乗ると、街乗りでは非常に乗りにくいバイクだと感じると思います。
2気筒のパニガーレならば、低速トルクも豊富で癖も無く街乗りでもちゃんと使えますので、
街乗り中心の場合は2気筒のパニガーレをおすすめします。

一般道での試乗はこのぐらいにして、高速での性能を確かめるために
近くを通っている東名高速道路を走ることにしました。
パニガーレV4は、ちょっとアクセルを開けるだけでどんどんスピードを上げます。
高速走行で大変驚きました。
なんと、街乗りでの扱いにくさが綺麗さっぱり全部消えた!(゜▽゜)
あんなに乗りにくかったパニガーレV4は、まるで別のバイクのように乗りやすくなりました。

素晴らしい剛性感でフレームのヨレも全く無く、
外乱にビクともしない上質な直進安定性を持っていますし、
1mmの狂いもなく狙ったラインをトレースするような正確無比な精度があります。

導入路にあるカーブもちょっと元気に走ってみましたが、
スピードが上がればコーナーリングの嫌な癖も全く無くなって、
完全にニュートラルステアになり、リアの接地感にも絶大な安心感があるため、
クリッピングポイントを過ぎたらレーシングマシンのようにアクセルをガンガン開けて行けます。


写真はイメージです。(笑)

高速道路では、街乗りの乗り難さからはまったく想像出来ないほど素晴らしいバイクに変身しました。
まるでジキルとハイド。 ちょっと変わりすぎ~。(笑)
こんなに良いバイク私は乗ったこと無いです。
たぶん、ドゥカティは100km/h以下の走行テストなんかしてないんじゃないかな・・・?(・_・;)

さて、いよいよ高速道路で全力加速を試してみるために
前後の車がいないことを確認してギアを1速に下げます。
なぜなら法定速度内では高速道路であっても
1速じゃないと13,000rpmのパワーバンドに入れることが出来ませんからね。



さあ!アクセルをガバッと開けーうわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!(゚〇゚ ;)!

・・・・・・・・・・・・・!!

マジか・・・・・。マジなのか・・・・・。(・_・;)

このバイク超超超超~~~速いです!!!
いや、速いとか言うレベルじゃないです!本当にヤバイです!
こんなの絶対一般人に売っちゃダメです。死人が出ます!いや本当に。

今まで自分が乗ったことあるドカは、998s、848、1198、1199パニガーレ(2気筒)があり、
それぞれ全開加速をしたことがありますし、1199パニガーレ(2気筒)も
高速道路で簡単にウイリーするほど速かったですが、十分理解出来る速さでした。
でもパニガーレV4の加速は、ちょっと理解出来ないほど凄まじいです!
マジで死の恐怖があります・・・。   たぶん公道でこのバイクを乗ってて
13,000rpmのパワーバンドで全開に出来る人ってほとんどいないんじゃないかな?(^_^;)
たぶん1000馬力オーバーのスーパーカーでも、この加速には付いてこれないと思うぞ。
自分が運転した中で間違いなく最速の乗り物だ!(゜▽゜)

ドゥカティはとうとう、とてつもないバイクを作ったようです。
恐ろしく妖艶で、麻薬のようなスピードを持っています。
例えるならば、火薬満載の最新鋭の兵器に生身でまたがっているような危険な匂い。

今度から、パニガーレV4に乗っている人を見かけたら、
十字を切ってライダーの無事をお祈りすることにします・・・。†m(u_u)m


GoPro動画はなぜか最初しか映ってなかった~。(T-T)

こちらは本来の使い方。(参考動画) DUCATI PANIGALE V4 S バレンシアサーキットテスト

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