2017年5月22日月曜日

ポルシェ911 GT3 RS(997型)に試乗したのでインプレ

実はこんなに続けて911に乗るつもりはなかったのですが、
レンタル料が来月から大幅に値上げするみたいなので
慌ててアースカーに予約を入れた次第です。(笑)
https://www.earthcar.co.jp/earthcar/rf/pc/reserve/cardetail-reserve.do?car_id=2252&popup_no=
車の詳細
http://www.911gt3rslife.com/about-911gt3rs/

ちなみに、アースカーのレンタカーは現場に担当者などはいなくて、
Suicaなどの手持ちの非接触型ICカードを登録して使用するのですが、
これがなかなか複雑なシステムで手続きに少々戸惑いました。(^-^;)

さて、今度のGT3は「RS」という文字が入っている通り、
サーキット走行に特化した体育会系のモデルらしいです。
はたしてどんな乗り味なんでしょうか?


スペック 3600cc 415馬力 車両重量 1395kg 中古価格1600万円~

この車も間近で見るのは初めてですが、オーバーフェンダーのワイド感とともに
外から見える部分だけでも各パーツの本物感が素晴らしく、
全体からレースカーのオーラがバンバン出ています。
凄くカッコいい!これは期待できそうですね。(゜▽゜)

レース用バケットシートなので乗り込むのはちょっと大変です。
リクライニングは無く、背もたれは垂直にピンと立った体育会系のポジションなので、
自ずとハンドルは近くなり、完全にボクシングで言うクラウチングスタイルの戦うポジション。
リアウインドウはアクリル製で、見える景色は少々モヤモヤ感があります。



エンジンをかけると「ブワァーン」と言う
高圧縮NAエンジン独特の歯切れのあるエンジン音が室内に響きます。
シートにもブルブルとある程度の振動が伝わって来ますが、
調子が良くエンジンのばらつきなどは無いので不快ではありません。

ギヤはショートストロークでコクコクと歯切れ良く決まります。
旧モデルである996型GT3に比べてリンケージの剛性も格段に上がっていますね。
クラッチは996型GT3よりも少々重いです。(^-^;)
渋滞でストップアンドゴーを長時間繰り返すとかなり辛いでしょうね。
これも「ギギッ」と言う感触があるのでワイヤー式だと思われます。

多くの911と同じようにアイドリングの回転数のままクラッチを繋いでスタートが出来ますが、
軽量化されたフライホイールを持つ高回転型エンジンなので、
油断するとパタッとエンストしてしまうことがあり少々焦りました。

立体駐車場をユックリ下っていく時でも、
996型とは全く違う完成度の車に進化しているのが判ります。
特にフロント周りの剛性感がまるで別物ですね。
996型では車の動きにちょっと怪しい部分があったんですが、
997型はシャシーへの絶大な信頼感があり不安は全くありません。

旧モデルである996型から997型への進化は物凄く大きくて、
全く違う車と言ってもいいぐらい乗車フィーリングが違います。
997型からはガッチリした剛性と高精度を感じるシャシーが与えられ、
完全に現代のポルシェの完成度となっているのが判りますね。

中古車の購入を考えている人は、
水冷になった直後の涙目ヘッドライトの時代のポルシェは避け、
997型以降のモデルを購入することをオススメします。



ハンドルはやや軽めで中央付近に僅かな遊びがありますが、
ハンドリング自体は非常にシャープで正確であり、
入力に対して間髪をいれず俊敏に車は反応します。

また直進性よりも運動性を重視した味付けになっているようで、
911の特徴でもあるショートホイールベースも相まって、
ドライブ中はちょっとチョロチョロしたフィーリングを持ちます。



遮音は考慮されていないため室内は騒々しく、
走行中はロールバーがきしんで少しガチャガチャ鳴りますが
こういう車なので特に不快ではありません。

サスペンションはハッキリと硬いので、荒れた路面は走りたくないです。
これはおそらく200km/h位から本領を発揮するサスペンションセッティングなのでしょうね。
街乗りは辛いですが、滑らかな路面の高速道路のドライブなら
ある程度の距離でも耐えられるかもしれません。

エンジンフィーリングは素晴らしいです!(゜▽゜)
パワーバンドに入った時のレース用NAフラット6のサウンドと、
カムが乗った時の急激に立ち上がるパワーの盛り上がりを体感すると、
自然に体内のアドレナリンが大放出!
アクセルをガバッと踏み込むと、トラクションに有利なリアエンジン車にもかかわらず、
タイヤは簡単にホイールスピンをして猛然とダッシュします。

ただ、ホイールスピンは「ダダダダッ」と言うジャダーを伴ったもので、
おそらくサスペンションをもっと柔らかくセッテングすれば、
公道でももっとトラクションが得られるようになる可能性が高いです。
これもサーキット専用車だからでしょうね。

加速感は私のチューンドBDRセブンと同じぐらい速いです。
「ああ、自分が911に求めてるのはこういう路線なんだな」と思いました。



GT3 RSは物凄くハードな車です。
今まで乗った車の中で一番ハードかも?(^-^;)
特性は完全に体育会系のアスリート専用車。
車をドライブすると言うよりも、トレーニングジムで体を鍛えている感じに近いです。
乗車前には準備運動してストレッチをした方がいいでしょう。
あと、長時間乗るのはかなり疲れるので基礎体力も必要ですね。

GT3 RSを運転していると、ちょっとしたカーブや交差点でさえも
自ずとタイヤの限界で走り回りたい衝動に駆られます。
この車だったらたとえ限界を超えても正しい操作をすれば
絶対に裏切られることはないだろうなと思わせる
懐の深いシャシーのフィーリングがありました。
レースシーンで愛されるのはこのような特性があるからでしょうね。

GT3 RSはサーキットを限界で走るために存在している車なので、
ドライブしている時の「楽しさ」と「辛さ」を天秤にかけると、完全に「辛さ」が勝ちます。
走行中の上質感とも無縁な車であり、もし休日に楽しくドライブに出かけたいとか、
気持ち良いクルージングがしたいと言う人は選ぶべき車ではありません。
一応公道は走ることが出来ますが、これはあくまでレース専用車です。
トランスポーターでサーキットに運び己の限界に挑戦するのが正しい使い方ですね。(゜▽゜)

一応GoPro動画撮ったけど、法定速度厳守の街乗りシーンだけだと、
この車のキャラクターが全然伝わらない・・・(^-^;)

GT3 RSの本来の使い方。



ここから余談ですが、以前から私はらみいさんが所有する最終型6気筒ボクスター・スパイダー
「名車だ名車だ」と何度も大絶賛していましたが、その理由が今回分かりました。
驚いたことに、あのボクスター・スパイダーの運転フィーリングは、
まさしく今回乗ったGT3 RSにソックリなんです。(゜▽゜)

しかも、公道で最も楽しめる辛口すぎない絶妙な味付けにしてあるので、
GT3 RSみたいに我慢するような乗り心地ではありませんし、剛性感も素晴らしく
疲れすぎないぐらいの刺激も程よくあり、エンジンも高回転まで気持ち良く回り、
ハンドリングや車の挙動もGT3 RSを超えるほど軽快でシャープです。

もちろんサーキットではGT3 RSにかなわないと思いますが、
スポーツカーとして一般公道で楽しむのであれば、
最終型6気筒ボクスター・スパイダーが人には一番オススメできるような気がします。
なかなか手に入らない車ですが・・・。(^-^;)

ちなみに、GT3 RSでも私は少々酔いました。
911特有のRRの挙動に酔う症状はモデルによって出たり出なかったりしますね。
997型ターボと996型GT3ではまったく酔いませんでした。
どうなってるんだろ・・・。(´・_・`)

2017年5月17日水曜日

シボレー・コルベット(グランスポーツ)に試乗したのでインプレ

現行のC7型コルベットは大好きな車です。
だってカッコいいんだもんね~。(^ω^)
コルベットはルマン24時間で7回もクラス優勝していますから
レースでもすこぶる強いです。レーシングイメージも抜群ですね。

数年前にイベントでちょっとだけ試乗したことがあったんですが、
駐車場をグルっと回っただけで時間は1分も無かったので、
今回はちゃんとディーラーで試乗してみようと思いました。

ディーラーの駐車場に試乗する黄色いコルベットが置いてあったんですが、
もう見た瞬間に「うわーカッコいいー!」ってテンションマックスに。(笑)
もちろんカメラ小僧になって色んなアングルから写真を撮りまくりました。



スペック NA 6200cc V8 466馬力 1540kg 中古価格700万円~

近くで眺めてるだけでドキドキするほどカッコ良いスタイリング。
イベント会場で見た時は分かりませんでしたが、
普通の市街地で見るとこんなにオーラがある車なんですね!(゜▽゜)

私はデザイン学校で工業デザインを学んだ身ですが、
どうやったらこのようなカッコ良いデザインが出来るんでしょうね?
これをデザインした人は凄いです。尊敬します。
特にコルベットのレーシングカラーである黄色が一番似合うと思います。
インテリアも私の好みにピッタリの色でした。ラッキー。(^ω^)



ワクワクしながらディーラーで手続きして早速乗り込みます。
車内も素晴らしい上質感を持っていて、
本皮のバケットシートの仕立ても大変良いですね。

エンジンをかけると、リアの中央に4本並んだエキゾーストから、
重低音で迫力ある大排気量アメリカンV8サウンドが響きます。

着座位置はスポーツカーらしくかなり低めで、
前方にはボンネットの特徴的な中央の膨らみと左右の峰が見え、
コルベットと言う特別な車に乗っていることを常に意識することが出来ます。

オートマ車なのでアクセルを普通に踏むだけで滑らかな発進が出来ます。
非常に大きな車ですが走り出してみるとそれほど大きさは感じられず、
普通の車と変わらない乗りやすさを持っています。



サスペンションはスポーツカーらしく引き締められていますが、
上質感があって乗り心地はかなり良いです。

とても大きなボディですが剛性はしっかりしていて、
荒れた路面を通過してもヨレ感などは全く無く、
足回りもガッチリ剛性があって非常に安心して走ることが出来ます。

また、4輪が地面にガムテープで強力にくっついているような接地感があります。
これは以前試乗した最高の接地感を持つパナメーラ・ターボに匹敵します。

全高が低く非常に広いトレッドも相まって安定性とフラット感は特に素晴らしく、
シリンダーヘッドをコンパクトにするためあえてOHVを採用するエンジンの重心もかなり低いようで、
この価格帯ではおそらく世界でもトップクラスのスタビリティを持っていると思います。

ハンドルは軽めですが、ステアリングからのインフォメーションは非常に豊富で、
まるで素手でアスファルトに触れているのではないかと思えるほどタイヤの状態が良く判ります。
この車体の大きさにも関わらず徹底した軽量化で重量も抑えられていて、
微妙なハンドル操作にも正確かつ俊敏に車は反応してくれるため、
コルベットの運転は非常に心地良くて楽しいものです。

走行フィーリングにかなりの上質感があり、直進性も素晴らしく
アメリカの長距離ドライブも考慮しているため快適性も全く犠牲にしていません。



ブレンボのブレーキはとんでもなく強力に効きます。普通の乗用車の4倍ぐらい!
私はこれほどブレーキが効く車に今まで乗ったことがありません。
普通にペダルを踏んだら思い切り「ガックン」となってビックリしました。(^_^;)

聞けば、この試乗車にはオプションのカーボンセラミックブレーキが付いているようで、
街乗りでは「そぉ~っと」ペダルに触るか触らないかぐらいの微妙な操作が必要ですから、
公道で乗る人はあえて普通のブレーキにした方が良いように思います。(笑)

前方が空いた所で、アクセルをガバッと踏んで466馬力・最大トルク64.2kgmを開放してみると、
335サイズの極太リアタイヤはいとも簡単にグリップを失いホイールスピンします。
この時に少々テールが左に流れたんですが、車全体のスタビリティが物凄く高いので
そのままアクセルを踏み続けても不安感は1ミリたりとも感じることはありませんでした。

このパワーだと、きっとどんなコーナーでもブラックマークを残して
パワースライドで立ち上がることが出来るでしょうね。
もちろんタイヤがあっという間に無くなると思うけど。(^-^;)

コルベット独特の安定感やフラット感を文章にするのはとても難しいですが、
あえて例えるなら、大きくて低く平べったいモーターボートに乗ってる感じかなぁ~?
外乱にもびくともしない安定感があって、
ボディや足回りにガッチリした剛性感もタイヤの接地感もある感じ。

ニュルを徹底的に走り込んで開発されたシャシー性能は素晴らしいです。
C7コルベットは間違いなく世界トップクラスの完成度のシャシーを持っていますね。
レースでやたら強いのは、この非常に優れたシャシーのせいかも?

実際に運転したことが無い人は、現代のコルベットがこんなに優れた車に
進化していることをきっと知らないはず・・・。
パワーだけあって他は駄目だった昔のアメ車のイメージは完全に忘れる必要があります。

ハンドリングに何とも言えないしっとりした心地良さを持ち、運転者の操作に忠実で
圧倒的安定感と強力なパワーを持つコルベットの試乗は本当に楽しかったです。
しかも、誰でも判るカッコ良いスタイルも持っていますしね。
ちなみに、運転中はすんごい目立つよ~。(^ω^)



最後にディーラーに戻って来たところ、
小学校低学年ぐらいの男の子二人がわ~っと車を追いかけて来て、
私が車庫入れするコルベットをキラキラした目で見つめていました。

「ああ、そうか!」(゜▽゜) 
この瞬間、何十年も忘れていたなにかを思い出しました。
そうだよ。私が子供のころ憧れていたスーパーカーってこう言うクルマのことだった!
ちっちゃい子が夢を持てるカッコ良さ。普通の車には出せないオーラ。

私が試乗した中で最も優れていると思った車は
新型ポルシェ・パナメーラ・ターボなんですが、
C7コルベットはそれに次ぐほど素晴らしいクルマでした。
そして、世界で最もコストパフォーンスの高いスーパーカーであるこの車は、
私の「一生に一度のスーパーカー購入計画」の最有力候補になりました。

今回の466馬力モデルでもかなり速いのですが、
その上にZ06と言うスーパーチャージャー659馬力・最大トルク89.8kgmと言う
とんでもなく速いモデルがあります。最高速は320km/hぐらい出るらしいよ。
中古車はすぐ安くなるらしいので、早くZ06の中古車安くなぁ~れ。(笑)

こちらの片山右京さんの動画のコルベットは、まさに私が乗った個体です。(^ω^)
http://webcast.actontv.com/movie/st_1702ukyo.html

参考ビデオ(こちらの動画はマニュアル車です)

2017年5月15日月曜日

ポルシェ911 GT3ストリート(996型)に試乗したのでインプレ

タイムズ カーレンタル 品川グースホテル店にあるGT3のレンタカーです。
これも1時間で3,780円。 (^ω^)
https://rental.timescar.jp/x/spec/911gt3996.html

ポルシェターボは乗用車のようなフィーリングの車でしたが、
GT3はハードな体育会系らしいので、その違いを確かめてみたいと思います。

スペック 水平対抗6気筒DOHC4バルブ 360馬力 6速MT 重量1350kg 中古価格800万~



996型GT3を初めて見ましたが、正直な第一印象は「うっ、オーラが無い・・・」
新しい991型のGT3RSなんかは、
車のそばに立つだけでドキドキするようなオーラがあるんですが、
イメージはだいぶ違いますね。(^-^;)



996型ポルシェ911は、もう20年近く前の車ですから内装はかなり古さを感じます。
ダッシュボードやメーター周りも黒いプラスチックそのままのチープな質感ですが、
GT3はコストを走りに振っているはずなので、
インテリアに上質感は無くても特にかまわないようにも思います。

エンジンをかけると、「ブルン、ボォーー」と言う荒々しい音が室内に響き渡ります。
エンジンの振動はかなりあり、シートバックも揺すられ背中にブルブルと振動が伝わってきます。

アイドリングで少々バラツキがあるのも気になりましたが、
この個体はスポーツ系のレンタカーとして色々な人に荒く扱われている可能性があり、
オーナーが大切に愛情を持って維持している個体とはまったく印象が異なる可能性もあります。
しかし、今回はあくまでこの個体に乗った感想を
皆さんに分かりやすく正直に書くことにします。

クラッチはかなり重いです。渋滞路を走るのは勘弁して欲しいぐらい重い。
踏むと「ギギッ」っと言う感触があるのでワイヤー式ですね。
注油するともう少し軽くなるかもしれません。

クラッチは滑らかに繋がりますし、エンジンに粘りもあるため発進は難しくありません。
アイドリングでも問題なくスムーズに発進出来ます。

リアエンジン車でシフトは長いリンケージを持つために少々グニャグニャ感があり、
シフトレバーが長いこともあり、カチッカチッっと気持ち良く決まる感じではありません。

スポーツ走行用に作られた車なので足回りはかなり固めですが、
スポーツカー好きなら問題無い硬さだと思います。



国道に出てしばらく走ってみましたが、走行性能云々よりも走行中に
車のあちこちから「ギシッギシッ」と常にキシミ音がするのが気になります。
かなり古い車ですし、最近の高性能車と比べると剛性感はあまり無いのは仕方ないでしょうね。
もしかしたら後ろにあるロールバーが緩んでるせいで、音が出ているのかもしれません。

ハンドリングは中央付近はゆったりしていて遊びも普通車並みにあり、
万人に扱いやすいような穏やかなフィーリングです。

自分の好みとしてはもっとシャープに反応して欲しいけど、
911は昔からこう言う乗りやすさを重視した味付けのような気がしますね。
ボクスターなんかは、911よりずっとシャープで機敏なハンドリングを持ちますけどね。

直進性は20年前の車としては普通ぐらいじゃないかと思います。
僅かな修正舵を常に与えながら真っ直ぐ走らせる感じ。



近くにある埠頭に向かい、車の特性を確かめてみることにしましょう。
少々スピードを付けて曲がってみると、リアのオーバーハングに
エンジンと言う最大の重量物が載っている感覚は明確にあり、
フロントの接地感はやや弱いですが、
それによってコーナーリング中に車が不安定になったりはしないです。
気になるリアの振られもありません。

360馬力なので、アクセルを全開にしてみるとそこそこ速いです。
ただ設計が古くシャシー性能が少々怪しいので、
あまりコーナーを攻めて楽しみたい車だとは感じませんでした。

室内にはエンジン音や走行音が容赦なく入って来るので
正直言ってかなりうるさいです。
常にギシギシ言っているボディとか、
背中にブルブル来るエンジンの振動やクラッチの重さもあり、
あまり長時間は乗りたくない感じ・・・。
試乗中は終始「古い車に乗ってるなぁ」と言う感覚が支配的でした。

これは360モデナに試乗した時も感じたことですが、
私は「古くても高性能スポーツカーを買えば幸せになれるんじゃないか?」と思っていたのですが、
色々な車を試乗してみて、どうやらそうでは無いことに気づいてしまいました。

だって、同じ値段で素晴らしい完成度の現代のポルシェ・ボクスターも、
あんなに楽しいロータス・エリーゼアルファロメオ4Cも、
C7コルベットまで買えるんだもの・・・。
残念だけど、これが現実なのね~。(^_^;)

例えば古い車なら思い切り古いモデルをチョイスして、
70年代の空冷の930ターボとか、フェラーリ308GTBなどを
大切に所有するなら幸せになれそうな気がします。

でも、中途半端に古いとどうしても現行モデルと比較してしまうので、
条件が厳しくなってしまい自分としては満足出来ないのが分かりました。



GoProビデオ(例によってスピードを出したシーンは全カットです)

2017年4月27日木曜日

ポルシェ911ターボ(997)に試乗したのでインプレ

タイムズカーレンタルではポルシェのレンタカーがありますので、
911ターボ(997前期)を借りてみました。
ちなみに、1時間3680円なので凄く安いですよ。(^ω^)
https://rental.timescar.jp/x/



何と言っても「ポルシェターボ」って言えば
昔サーキットの狼に夢中になったスーパーカー世代にとって、
カウンタックやフェラーリBBと並ぶスーパーカーの代表格。(゜▽゜)
はたしてどんな乗り味なんでしょうか?



ただ一つ問題があります。私は以前911カレラSに試乗した時
リアエンジン車独特の挙動に酷く酔ったことがあるのです。

もし10分ぐらい乗って、前みたいに気持ちが悪くなったら、
何処かで写真撮影でもして時間を潰そうかと思います。(^-^;)

スペック 3600cc 水平対向6気筒ツインターボ 480ps 4WD 1580 kg 中古価格700万円~



11万キロも走った個体なので程度は期待していませんでしたが、
実際に見ると思いの外ピカピカで驚きました。
間近で見るとやっぱり911ターボはかっこいいですね。

インテリアは大変豪華でラグジュアリーカーと言った雰囲気です。
乗り込んでキーをひねると「フォーン」と言う
良いエンジン音とともに911ターボは目覚めました。

オートマ車なのでシフトをDに入れてブレーキを離すと
クリープにより乗用車のように滑らかに走り出しました。



しばらくユックリ走ってみましたが、
新型911カレラS試乗時に感じたリアのユラユラした揺れが全くありません。
「なんだ、911全部がああいう挙動じゃないんだ!」(゜▽゜)
これなら酔うことはありません。
「911を諦めなくてもいいんだ」と分かって凄く嬉しくなりました。(^ω^)

リアエンジン車の癖はほぼ無いと言っていいほど感じません。
普通の車のリアトランクに200キロの荷物を積んだような違和感は全くありませんし、
4WDのせいかもしれませんが、フロントにも信頼できるしっかりした接地感があります。

それにしても、911ターボのあまりの乗りやすさに驚きます。
普通の乗用車と運転フィーリングは全く変わりありません。
免許取りたての女の子でも、なんの問題も無く日常生活に使えますし、
長距離ドライブでも疲れは大変少ないでしょう。
快適性を大変重視しているようで、遮音性も良いですし
サスペンションも柔らかめでハンドリングも機敏すぎること無くゆったりした感じ。

11万キロも走っている個体にも関わらず、
車体もエンジンも非常にしっかりしているのにも驚きました。
さすが耐久王のポルシェ。
この車なら20万キロや30万キロでも平気で持ちそうです。

先日乗った360モデナのレンタカーはもう少し走行が少ないのですが、
車の痛み具合ではまったく比較にならないです。
ポルシェとフェラーリでは、比べ物にならないほど耐久力に差があるのでしょうね。

前方が空いた所でアクセルを床まで踏んでみると、
「クオォォーン」と言う控えめかつ心地良いエンジン音とともに
シートにギューっと体が押し付けられ、非常に強い加速Gが味わえます。
リアエンジン車ですし4WDなので、トラクションは大変良くホイルスピンはしませんでした。
加速力は一級品でGTRと同じぐらい速いです。

ただ、快適性を重視する車体設計により刺激は少なくて、
フル加速中もアドレナリンが出てドキドキするような感覚はあまり無いです。
その後も何度かフル加速して遊んでみましたが、
やっぱり車自体の刺激が少ないのでそのうち飽きてしまいました・・・。(^-^;)

変速はハンドルのボタンをポチポチ押してギヤの切り替えをするんですが、
これも特に楽しいわけでもなく・・・。
せめてもう少しシャープなハンドリングだったら良かったかも。

街乗りだけなのでコーナーリング性能を確かめるようなシーンはありませんでしたが、
交差点をちょっと速めに曲がってみたところ、かなりの安心感があり
リアが急にブレイクしそうになるようなリアエンジン車の挙動は
まったく感じられませんでした。



911ターボは自分の想像とはだいぶ異なり、
普段乗りとして使える豪華なグランド・ツーリングカーでした。
たしかに車の性能自体はとても高いです。
欠点らしい欠点もありませんから良い車なのは間違いないので、
一般の人には自信を持ってオススメできる車です。

しかし、乗り味は普通の乗用車と同じなので、
運転中にスーパーカーに乗っているという感覚は無くて、
横のウインドウに映った姿でやっとポルシェに乗っていたことを思い出す感じ。
せっかくスーパーカーに乗っているのに、
「これではちょっと寂しいな」と私は思いました。(^-^;)

純粋に走りを楽しむためのスポーツカーであるロータス・エリーゼポルシェ・ボクスターなどは、
エンジンをかけたらすぐにでもワインディングに行きたいと思うようなワクワク感がある車ですが、
911ターボは乗っていてもワインディングを攻めたいとは思いませんでした。

もちろん本気を出せば凄いコーナーリングを見せると思いますが、
やっぱりスポーツカーであるならば、普通に街で乗っている時でも
ワクワクするような楽しさが欲しいと私は思うのです。

タイムズカーレンタルには996 GT3 ストリートもあるみたいなので、
是非乗ってみたいですね。(^ω^)
https://rental.timescar.jp/x/spec/911gt3996.html
あと、カーシェアリングのアースカーには997 GT3 RSがあります。
https://www.earthcar.co.jp/earthcar/rf/pc/reserve/cardetail-reserve.do?car_id=2252&popup_no=

GoPro動画  
いつものようにスピードを出したシーンは全カットなのでご了承ください。


2017年4月24日月曜日

アルファロメオ4Cに試乗したのでインプレ

全国的に見ても4Cの試乗車はなかなか無いのですが、
探したらアルファロメオ田園調布にありました。(^ω^)
http://denenchofu.fgaj-dealer.jp/alfaromeo/product/

軽量ミッドシップスポーツなのでカテゴリー的には
先日乗ったロータス・エリーゼに近いようですが、
はたして乗り味も似ているのでしょうか?

スペック 1742cc 4気筒DOHCターボ 240馬力 重量1050kg 中古価格700万円~


デザインはスーパーカーのようで凄くカッコいいと思います。
低くてワイドなシルエットで、どこかフェラーリっぽい雰囲気もありますね。
エンジンをかけるとオプションのスポーツマフラーからかなり勇ましい音がします。

アルファロメオ4Cが出てくる所の動画

では、早速乗ってみましょう。(^ω^)
カーボンモノコック製の運転席に乗り込んでみると、シートの着座位置はとても低いです。
目の前には簡素な液晶メーターがひとつあり、ハンドルはやや太めで
調整機構もちゃんとありますからポジションは良い感じに決まります。



インテリアに高級感や上質感はありませんが、ロータスと同じように
徹底した軽量化のためと言う説得力がありますからこれで全然OKです。

パワステが付いていないのでハンドル操作は少々重めですが、
自分のスーパーセブンと同じぐらいの重さなので特に不具合はありません。

トルコンではなく乾式クラッチを使うオートマなので、
走り初めはややエンジン回転を上げる必要があります。
ある程度アクセルを開けて回転を上げると
「ガクン」と言うショックとともに走り始めます。
以前乗ったフェラーリ360モデナの発進ショックに良く似ていますね。

車体のガッチリした剛性感は凄いです。今まで乗った車で一番かも?
カーボンコンポジット製モノコックはKTM X-Bowと同じ所で作っているらしいですが、
話によると「この値段で売ると赤字だから勘弁してくれ~」と言われているらしい。(笑)

サスペンションはスポーツカーらしく硬めで、
極低速だとゴツゴツ感がありますが跳ねるほどではありませんし、
50~60km/hぐらい出すとサスはしなやかに動いているのが分かり、
全く不快では無いですし「思ったよりも乗り心地が良いな」と感じました。

走行中はトレッドが大変広くてペッタンコの車に乗っているという感覚があり、
車体のフラット感と接地感が凄く良いです。
同乗者がいるので強いブレーキはかけませんでしたが、
容量に余裕が感じられて大変良いブレーキフィーリングでした。



リアガラスはとても小さいので、ルームミラーから見る後方視界は絶望的。
「ほとんど見えない」と言っても過言ではありません。(^-^;)
常時映すバックモニターが絶対必要だと思います。
デザイン的にもっとリアガラスを大きくしてもおかしくないと思うけど、
ガラスは重量があるので極限まで小さくしたかったのかもしれませんね。

防音などは考慮していないので走行音はハッキリ聞こえますが、
これがアシストの無いステアリングインフォメーションとともに
タイヤの状態をダイレクトに伝えてきます。

タイヤの状態が手に取るように分かるというのは、
スポーツカーにとって一番大事なことだと私は思います。

フロントが軽いですし、オーバーハングも最小なので
ハンドリングは非常にシャープでダイレクトです。
ハンドルの微細な動きでもタイムラグ無く瞬時に車は反応し、
操縦はとても楽しいです。(^ω^)

ただ一般の人には機敏すぎるとアルファロメオは考えたのか、
ステアリングギヤ比は少し大きめのセッティングですね。
スーパーセブンをいつも乗っている自分としては
もっとクイックでも全然OKですけどね。

直進性はあまり良くないので、走行中は常に小さな修正舵が必要ですが、
これは明らかにスポーツ走行のための意図的なトーアウト設定だと思います。
一般道をおもに走る人は1mmぐらいトーインに調整し直す方が
運転しやすくなると思います。



エンジンパワーは素晴らしいです。
パドルシフトでシフトダウンしてフルスロットルにすると
「グォォォー」と言う迫力ある音とともに強烈なダッシュ力を見せ、
ギャップを通過する時にはキュキュキュッとホイルスピンするのが分かります。

エンジン特性は、いわゆる昔ながらのドッカンターボ。
まるでチューンドカーのようです。
ターボラグは明確にありますが、これがこのクルマの面白い味となっており、
ちょっと溜めがあって突然グワッ!とダッシュするジキルとハイド的なエンジン特性です。
オプションのスポーツマフラーの派手な音もブローオフのプシュルルと言う音も、
アドレナリンが出まくる素晴らしいものです。

軽量で遮音性が無いこともあり加速時のスピード感や刺激はかなりなもので、
踏んだ時の加速(感)は400馬力クラスに近い強烈なフィーリングです。
「フェラーリF40もこれを凄くした感じなのかなぁ~」なんてちょっと思いました。
ミッドシップなのでリアタイヤのトラクション自体はかなり良いです。



全体の乗り味は、以前試乗したフェラーリ360モデナに驚くほど良く似ています。
乗車位置が低くてワイドで、荒々しく騒々しい室内、回転が上がると突然鬼加速をするエンジン。
アルファロメオ4Cは、おそらく最初からフェラーリに似せて作られた車じゃないかな?と思います。
それにしても、発進時に「ガクン」という強いショックがある部分まで
そっくりにしなくてもいいのに・・・。(笑)

アルファロメオ4Cは物凄く辛口で刺激的なスポーツカーです。
そのフィーリングはレーシングカーのようにソリッドで、
運転している時のアドレナリンの出かたと非日常感は素晴らしいです。
どことなく自分のケーターハムBDRと似ている部分を感じました。

短い試乗でしたが、車から降りた後は
スーパーセブンのように心地良い疲労感がありました。
アルファロメオ4Cがこんなに刺激的で楽しい車だとは思いませんでしたよ。(^ω^)

かなりのヤンチャ仕様ですが、カーボンコンポジットの
シャシー性能はエンジンパワーを完全に上回っており、
トレッドが広く地面に張り付くようなペッタンコの車体であることもあり
フルスロットルでも不安はまったく感じませんでした。

また、この車には猫科の動物のような独特の感覚があります。
車のどこからこの有機的な感覚が出ているのかは、私にもよくわかりません。

ベンツSクラスに試乗した時は「百獣の王に乗っている感じ」と表現したことがありますが、
アルファロメオ4Cは俊足のヒョウやチーターに乗っている感じかなぁ?
イヌ科の動物のように従順じゃないです。

ちょっと気まぐれで、獲物を見つけると突然「グォォォー」と猛ダッシュする。
本人は元気に走り回るのが大好きらしく、
好物(峠道など)を見つけると尻尾を立てて目を輝かせ、
飼い主の制止も聞かずお尻をフリフリした後「だぁ~っ」と走っていっちゃう感じ。
この車にはそう言う魅力がありますね。(^ω^)



アルファロメオ4Cは、イタリアらしく物凄く情熱的なスポーツカーです。
人によって評価は真っ二つに別れると思います。

ロータス・エリーゼとアルファロメオ4Cの乗り味はかなり違います。
エリーゼは普段の買い物などにも全然使えますが、
4Cは刺激が強すぎて日常では使いたくありませんね。(笑)

エリーゼはポルシェ・ボクスターに似せた味付けで、公道でのゴーカート感覚を楽しむ車。
アルファロメオ4Cはフェラーリに似せた味付けで、荒々しい非日常感覚を楽しむ車だと思います。

車の完成度ではドイツ製のポルシェ・ボクスターなどには全くかないませんが、
運転の楽しさでは甲乙付けがたいです。
完成度と運転の楽しさは必ずしも一致しない所が車の面白いところですね。

私はアルファロメオ4Cの非日常性と、
猫科の動物のような気まぐれな性格に魅入られ、大好きになりました。
中古フェラーリよりも新車の4Cと言う選択も大いにアリですね。

スパルタンそのものの車なので、一般の人にはオススメしにくいですが
私はこう言うヤンチャな車が大好きなのです。(^ω^)

参考動画

2017年4月22日土曜日

ジウジアーロ AZTEC(アズテック)が日本にあった!

KTM X-Bowの輸入元ズームさんの前を通ったら、
ジウジアーロ(イタルデザイン)のAZTECの積み込み作業中でした!
一生に一度お目にかかるかどうかの超レア車です。(゜▽゜)



スペックは、アウディの5気筒ターボ250psミッドシップの4WDです。



デザイン学校を卒業した頃にカーデザインの本で写真は見たことがありましたが、
まずこれが日本に存在したことに驚きましたし、
普通に中古車としてショップで売られていたことにさらに驚きました。(笑)

今までこの車はモーターショー用のコンセプトカーだと思っていて、
ナンバーが付いて公道を走れるとは思いませんでした。(^-^;)



フロントガラスは顔の周りを覆うように配置され、
まさに戦闘機のキャノピーのよう。(^ω^)



インテリアもジウジアーロの特徴が出ていて凄くかっこいい。



サイドにある謎の装置が付いたパネル群は、AZTEC(アステカ)時代の
石垣にインスピレーションを得たものと思われます。



私は以前コンセプトカーを制作する会社で働いていたことがありますから、
これをデザインして作る作業がどんなに大変なのかを良く知っています。

この車には、ジウジアーロさんの手によって加工された
彫刻的な造形がそこかしこにあり、
並々ならぬデザインに対する情熱を感じて深い感動を覚えました。
値段は怖くて聞けませんでしたが、もう売れちゃったみたいです。(^-^;)

動画はこちら

2017年4月19日水曜日

スーパーセブンでターンパイク花見ツーリング(GoPro動画)

ターンパイクの桜がちょうど満開らしいので、
らみいさんを誘って行ってみました。(^ω^)

動画は今までアップした中で一番の出来だと思います!(゜▽゜)
桜がとても綺麗なので、是非YouTubeのHDや4K設定で見てください。

セブンは他の車では絶対味わえない楽しさを持っていることが
この動画で良く分かるでしょう。


セブンは昔CGTVで見たシーンを心ゆくまで味わえます。
オーナーになるまで、こんなに素晴らしい世界があることすら全然知らなかった。

セブンは人生が変わる車だと思うよ!ホントに。(゜▽゜)

2017年4月10日月曜日

KTM X-Bowの作り方

まぁ~さすがにレーシングコンストラクターのダラーラ製だけあって、
スーパーセブンとは全く次元が違う車だと言うことが良く判りますね。(笑)


2017年4月3日月曜日

スーパーセブン用バイクミラーアダプターを作ってみた

スーパーセブンのサイドミラーは、
ずっとレイヨットミラーを使っていたんですが、
セブンの大きなリアフェンダーが邪魔であまり後方が見えてませんでした。
それに、前の空力実験でフェンダースポイラーまで付けた
さらに見えなくなっちゃった・・・。(^-^;)

そこで、ミラーを変えることにしました。(^ω^)



アダプターは手作りです。
このアダプターを作っておけば、バイクの汎用ミラーが選び放題になります。



ミラーは贅沢にイタリア製バラクーダをおごってみました。(笑)
https://www.webike.net/sd/21325459/



取り付けは、フロントガラス熱線用の穴を利用しています。
しっかり取り付けるため、両面テープを併用。



このミラー、なかなかカッコいいと思う!(゜▽゜)



フェンダースポイラーの上から、後ろが良く見えます。(^ω^)

2017年4月2日日曜日

フェラーリ360モデナに試乗したのでインプレ

レンタカー(カーシェア)を使うと、
スーパーカーのお試し試乗が数千円で出来るようになりました。
良い時代ですね。(^ω^)

さて、いよいよフェラーリ360モデナの試乗です。
モデナは1999年発売ですから、もう18年前の車ですね。
完成度の高い現代の車と同立には語れません。
イタリア車と言うこともあり、試乗前にハードルはかなり下げておく必要があるでしょう。(笑)



スペック 3600ccL V8(1気筒5バルブ) 400PS  1450kg 中古価格 700万円~1300万円



床に座るような低いバケットシートに腰かけ、
エンジンをかけると勇ましい音と振動が室内に充満します。
ハンドルはブルブルと震え、
ガガガと言うような激しいエンジン音が後ろから聞こえてきます。

F1シフトのモデルなのでセミオートマです。
これはマニュアル車のクラッチとミッションをそのまま使い、
手動の代わりに油圧でガチャガチャ動かして機械的に変速すると言う、
ちょっと無理矢理感のある過渡期のシステムです。(笑)

パドルシフトを1速に入れて早速走り出そうとしますが、
回転数を結構高めにしないとクラッチが自動で繋がってくれません。
その時のクラッチの繋がりはやや唐突で、
「ガクン」と言う衝撃とともにモデナは走り出しました。



低速時のエンジンレスポンスは、
アクセル操作からワンテンポ遅れるやや癖のあるフィーリングで、
これもスムーズな発進を難しくしている要因になっています。
どんなに丁重に操作してもギクシャクするので低速で走るのは非常に苦手です。

その代わり、スピードが乗ってきてパワーバンドに入れた時は素晴らしいです。
高回転型のフェラーリ製NAエンジンは、
まるでレーシングエンジンのように回転数が上がるほど急速にパワーを増し、
少し危うい車体フィーリングのこともあって、
400馬力どころか完全に500馬力オーバーの加速感!
わかりやすく言うと、この車の全開加速はかなり怖いです。
正直あまりやりたくない・・・。(^_^;)



直進性はあまり良くないので修正舵を細かく当てながら真っ直ぐ走らせます。
路面のうねりも良く拾ってハンドルが取られるので、
走行中ハンドルはしっかり握っていないといけないのですが、
もしかしたらアライメントは2~3mmトーアウトの設定がなされているかもしれません。
この個体特有の物である可能性もあります。



乗り心地は硬くてゴツゴツします。
また、60キロで国道を走行中、
普通の乗用車では「ストッ」と何事もなく通過出来るなんてことないギャップで、
フロントに「ガツン!」と言うかなり強い衝撃がありました。
もしかしてフルボトムした?それほどフロントのストロークが少ないのか?
あまりにも強烈だったのでサスアームが折れるかと思いました。(^_^;)

やや不安を感じる車体と、
硬くてストロークの小さいサスペンションから予想すると、
限界付近ではかなり唐突な挙動をするんじゃないかな?

ほとんど直線だけだったのでコーナーリング性能を検証は出来なかったのですが、
交差点を曲がった時のフィーリングでは、
ミッドシップの前後重量バランス自体は素晴らしいものを持っていると思います。



横幅はかなりありますが、そんなに運転が難しいとは感じませんでした。
狭い道路を走らなければそれほど問題にならないでしょう。

自分がこの車をいじるとしたら車体に補強を入れて剛性を増し、
サスはもっとストロークさせて柔らかくしなやかに動くようにしたいですね。
ストロークを稼ぐため車高は2cmぐらい上げる必要があるかもしれません。

あと室内の遮音性を上げてエンジン音が「コーン」という
心地良い音色になるように、サウンドチューニングもしたいですね。(^ω^)

もっともここまで徹底的に改造するとなると、
新しいモデルを買った方がずっと安い気がしますけど・・・。(笑)

360モデナは女性的な外観とは対象的に、中身は物凄くハードな男の車でした。
少なくともデートカーではありませんね。きっと嫌われます。(笑)

参考動画

2017年3月28日火曜日

レクサスLC500h(ハイブリッド)に試乗したのでインプレ

レクサスのフラッグシップである
LC500がついにリリースされましたね!(゜▽゜)

実物を見たのはもちろん初めてですが、仕上げのクオリティーが物凄く高くてビックリしました。
妖艶なまでの美しさを持っている車ですね。
こういう雰囲気はちょっと他の日本車には無いかも・・・。(^-^;)



写真ではその凄さが伝わらないので、
是非一度実物を見に行ってみることをオススメします。
ディーラーにはもちろん他のレクサス車も展示してありますが、
それらの高級車がすべて大衆車に見えてしまうほどLC500は圧倒的品質を持っています。

レクサスの特徴である丁寧に磨き込まれた塗装品質は世界的に見ても一級品ですし、
内外装の各部の仕上げも日本人ならではの繊細さと丁寧さがあり、
卓越した職人技を感じる素晴らしい仕上げになっています。

ディーラー内での撮影動画

スペック V型6気筒 3.5Lエンジン 299ps+モーター トータル出力358ps 重量2020kg 価格1300万円~

早速試乗してみましょう。(^ω^)
ドアはとても重くて重厚感がありますね。



ハイブリッド車なのでスタートボタンを押しても何も起こりません。
プリウス同様のスイッチ式シフトレバーをDに操作してアクセルを柔らかく踏むと、
大きなLC500hは音もなくEVでスルスルと走り出しました。

走行フィーリングは高級車らしく非常に上質ですが、
サスペンションはやや硬さがあります。
少しだけゴツゴツしますが、スポーツカーなので不快ではありません。
メルセデス・ベンツSLほど柔らかくなく、ポルシェ911ほど硬くない
ちょうど中間ぐらいの乗り心地です。

車体の剛性感は本当に素晴らしいです。日本車とは思えません。(笑)
ガッチリした車体でサスをきちんと動かすセッティングですね。
ライバル車の一つであろうパナメーラと比べるとやや腰高感があり、
日産GTRと同じように乗用車的な視界フィーリング。



トヨタの完成度の高いハイブリッド車なので、通常走行でのギクシャク感は微塵もありません。
通常の街乗りはもちろんOKですし、普通にコンビニにも買い物に行けます。
大きくて重量感があるのでコーナーを攻め立てるための車というより、
快適な高性能GTカーと言った性格の車ですね。

アクセルを床まで踏むと、
クォーンという控えめですが大変良いV6のエンジンサウンドとともに、
必要十分な力でダッシュします。
パワーユニットはトータル出力358psありますが、
重量が2トンもあるため普通の車で300psに満たないぐらいの加速感になります。
みんなが心待ちにしているのは、やはりハイブリッドではなく、
もうすぐリリースされる5000cc V8 477馬力のモデルでしょう。

試乗を続けていくと、ステアリング中央付近で
ややフロントタイヤの接地感が薄めなのが気になりました。
先日試乗したパナメーラは、ガムテープで張り付いているような
圧倒的な接地感がありましたからちょっと気になります。

タイヤのせいかと思いましたが、試乗後に確認したら
ミシュラン・パイロットスーパースポーツを履いているので、
グリップは十分すぎるほどあると思われます。
もしかしたら、空気圧設定が高すぎるのかもしれません。
または後に登場するV8エンジンの重量に合わせたセッティングが
なされている可能性もあると思います。

直進性も素晴らしく、ステアリングの微細な入力にもしっかり正確に反応します。
スタビライザーもかなり太いのか、ハイスピードコーナーリングでもロールは非常に少なく、
フロントミッドシップの前後重量バランスも大変良いです。
車を左右に振ってみると、ブッシュ類はやや柔らかめのセッティングですね。



高速道路でも試乗しましたが、100km/h程度でも
この車が物凄い完成度を持っていることがヒシヒシと伝わってきます。
おそらく200km/h巡航を長時間続けても不安は微塵も感じないでしょう。
LC500は完全にアウトバーンレベルのプラットフォームを持っています。
レクサスは世界に誇れる素晴らしい車を作りましたね。(゜▽゜)

今までのレクサスは車体に欧州車ほどのコストを掛けていませんでしたね。
それは乗ってみてもすぐに判りました。
例えばメルセデスの場合は素のCクラスでさえ鍛造アルミ製のサスアームなのが、
レクサスでは剛性の劣る鉄板プレス製のアームだったりして、
他にもステアリングリンケージなど色々コストダウンの影響があると思いますが、
欧州のライバルたちに比べると車体の基本的な部分で負けていました。

しかし、LC500は今までのレクサス車とはまったく次元が違う車ですし、
欧州車比較でも完全にトップレベルのシャシーを持っています。
あとは欧州のトップメーカーのように、最終的な味付けを担う
卓越した感性を持つマイスターのような人材が開発陣に必要だと思います。

最近、トヨタは変わりつつありますね。(^ω^)
豊田章男社長がいなかったら、
おそらくこのような車は生まれなかったと思います。
LC500によってレクサスのイメージは大きく向上するでしょうね。

参考動画

2017年3月17日金曜日

新型ポルシェ・パナメーラ ターボに試乗したのでインプレ (゜▽゜)

ポルシェセンターで新型パナメーラのデビューフェアをやっていたので、
遊びに行って来ましたぁ~。(^ω^)



パナメーラはポルシェが作った4人乗りの大型スポーツカーです。
旧型はリアデザインがお餅みたいでイマイチだったんですが、
新型は911風にシャープになって凄くかっこよくなりましたね。(゜▽゜)



スペック(パナメーラ ターボ)
フロントエンジン4WD 4.0リッターV8ツインターボ 550馬力 車重2040kg 1133万円~2540万円



乗り込んでみると、インテリアはかなりの高級感があります。
液晶メーターも進化しているようでハッキリくっきり見えますね。
あまりにもハッキリ見えるので、初めは液晶画面だとは思いませんでした。
これなら液晶メーター嫌いの人でも問題ないのでは?

ポルシェのスポーツカーはエンジンの粒感と言うか、
細かい振動がステアリングから伝わってくることが多いですが、
パナメーラ ターボのV8エンジンは振動など全然無くて非常に滑らかです。

エアサスペンションも高級車らしく当たりが柔らかくて、
歩道の段差もしっかりと衝撃を吸収してくれますし、
スポーツカーらしく奥でしっかり踏ん張る腰の強さも持っています。

通りに出て走り出したパナメーラ ターボの走行フィーリングは上質感たっぷりで、
メルセデス・ベンツSクラスに勝るとも劣らないほど滑らかな走行です。
ブレーキタッチも非常に上質で、乗員を揺らさない優しいブレーキングが簡単に出来ます。

車体剛性も高く、車体の四隅の凄く遠い所にタイヤが付いているようなフラット感と、
しっかりした安定感を持っています。

驚いたのはタイヤの接地感で、4輪がまるでガムテープで路面に
ガッチリ張り付いているような感覚があります。
たとえ時速30km/hでもこれほどの安定感とグリップ感を感じるのは驚くべきことです。
おそらくこれは日産GTRの開発者である水野和敏さんが言っている
「車重をダウンフォースとして使いタイヤのグリップを最大限に引き出す」技術なのだと思います。



ハンドリングは滑らかかつ非常に緻密で、タイヤのインフォメーションも豊富です。
リンケージにガタの類は完全にゼロで、ハンドルを1mm動かしても車体はしっかり反応してくれるので、
車線のど真ん中をトレースするライン取りがいとも簡単にできます。

コーナーリングも素晴らしく、
かなりのハイスピードで曲がってみましたが全然ロールを感じることなく、
強大なメカニカルグリップによりなんの不安も無く駆け抜けることができました。
これだけ上質な乗り心地を持ちながら、まったくロールしないのに驚いて
同乗したスタッフさんに「なんで?なんで?」と繰り返し聞いたほどです。(笑)
前後重量バランスも素晴らしいですし、4WSなので巨体にも関わらず小回りも効きます。
最小回転半径5.6mはトヨタ・ヴィッツと同じ数値。

 パナメーラ ターボのパワーは550馬力もありますから、もちろんスーパーカー並みの加速をします。
強大なメカニカルグリップを持っている上に前275後315の極太タイヤであっても、
アクセルをガバッと踏み込むとタイヤはたまらず限界を迎え、
4輪ともホイールスピンを続けながら鋭いダッシュを見せます。



ちなみにターボS E-ハイブリッドはさらに凄くて、
システムの合計馬力が680PSもありますからおそらく超絶速いはず・・・。
ピレリP-ZEROポルシェ専用タイヤの性能も素晴らしいですね。

シャシー性能も素晴らしく、ワインディングに繰り出せば
鼻血が出るほど速いのは容易に想像できます。
実際、ニュルブルクリンクのタイムは7分38秒を記録し、
あのポルシェ911 GT3のタイムを破りました。

私は色々な車を試乗したことがありますが、
こんなに素晴らしい車に乗ったのは初めてです。
文句なくナンバーワンです! (゜▽゜)
これほどまでに比類なき完成度を持つ車がこの世に存在したことにまず驚き、
ポルシェの技術力に物凄く感動しました。



実は私は、試乗する前までパナメーラは
「ポルシェがやっつけでデッチ上げた4ドアセダンだろう」と思っていました・・・。(^-^;)
でも、それはまったくの間違いだったことが分かりました。
ポルシェは今まで作ったことのない高級車市場にいきなり4ドアセダンを投入し、
パナメーラ ターボと言う世界のトップに君臨するべき車を社運をかけて作ってきました。

パナメーラはBMW Mシリーズを超える一流のスポーツ性能と、
ベンツSクラス並の一流のコンフォート性能を見事に両立していて、
ラグジュアリーサルーンでありながら世界トップクラスのスーパーカーです。
「今後10年これを超える車は出てこないかも?」とさえ私は思いました。
ライバルメーカーはこんな凄い車と戦うことになるんですから大変だと思います。

それにしても、古くから体育会系のスポーツカーしか作ってこなかったポルシェが、
なぜ世界最高レベルのコンフォート性能を持つ車を
いきなり開発できたのか凄く疑問だったのですが、
スタッフさんの話ではアウディの技術がかなり入ってきているようですね。
たしかに、ラグジュアリーサルーンの部分はアウディが担当して、
スポーツカーとしての性能はポルシェが担当したのであれば納得できますね。(^ω^)

ポルシェ・ジャパン社長は、パナメーラの完成度に
「あのポルシェ911も嫉妬するでしょう」と言ったそうですが、
実際試乗してみるとこれは大げさな表現ではなく、
車としての完成度は911を完全に超えていると私は感じました。

長年、「ポルシェ=911シリーズ」だったはずですが、
パナメーラは間違いなく全力で911を倒しに来ています。
こんなの出していいのか?ポルシェ・・・ (^-^;)

「上がりの車はメルセデス・ベンツSクラスかな?」と考えていた私ですが、
パナメーラに変更した方が良さそうです。(^ω^)
鬼のようなパワーはまったく必要無いですけど、このシャシー性能は絶対欲しい!
なので、もちろん一番安いやつの中古狙いですね。
http://www.carsensor.net/usedcar/bPO/s015/index.html?LP=PO_S015&SORT=2

ちなみに、家に帰る道中に恐ろしい症状に気が付きました。
周りの車すべてが凄く陳腐なものに見えます・・・。
どうやらパナメーラ ターボの試乗で変な病気に感染したようです。(笑)



[おまけ] 旧モデルですが、高速レーンチェンジの挙動の動画。
https://youtu.be/cQbtiXh9PIw?t=403