2017年4月27日木曜日

ポルシェ911ターボ(997)に試乗したのでインプレ

タイムズカーレンタルではポルシェのレンタカーがありますので、
911ターボ(997前期)を借りてみました。
ちなみに、1時間3680円なので凄く安いですよ。(^ω^)
https://rental.timescar.jp/x/



何と言っても「ポルシェターボ」って言えば
昔サーキットの狼に夢中になったスーパーカー世代にとって、
カウンタックやフェラーリBBと並ぶスーパーカーの代表格。(゜▽゜)
はたしてどんな乗り味なんでしょうか?



ただ一つ問題があります。私は以前911カレラSに試乗した時
リアエンジン車独特の挙動に酷く酔ったことがあるのです。

もし10分ぐらい乗って、前みたいに気持ちが悪くなったら、
何処かで写真撮影でもして時間を潰そうかと思います。(^-^;)

スペック 3600cc 水平対向6気筒ツインターボ 480ps 4WD 1580 kg 中古価格700万円~



11万キロも走った個体なので程度は期待していませんでしたが、
実際に見ると思いの外ピカピカで驚きました。
間近で見るとやっぱり911ターボはかっこいいですね。

インテリアは大変豪華でラグジュアリーカーと言った雰囲気です。
乗り込んでキーをひねると「フォーン」と言う
良いエンジン音とともに911ターボは目覚めました。

オートマ車なのでシフトをDに入れてブレーキを離すと
クリープにより乗用車のように滑らかに走り出しました。



しばらくユックリ走ってみましたが、
新型911カレラS試乗時に感じたリアのユラユラした揺れが全くありません。
「なんだ、911全部がああいう挙動じゃないんだ!」(゜▽゜)
これなら酔うことはありません。
「911を諦めなくてもいいんだ」と分かって凄く嬉しくなりました。(^ω^)

リアエンジン車の癖はほぼ無いと言っていいほど感じません。
普通の車のリアトランクに200キロの荷物を積んだような違和感は全くありませんし、
4WDのせいかもしれませんが、フロントにも信頼できるしっかりした接地感があります。

それにしても、911ターボのあまりの乗りやすさに驚きます。
普通の乗用車と運転フィーリングは全く変わりありません。
免許取りたての女の子でも、なんの問題も無く日常生活に使えますし、
長距離ドライブでも疲れは大変少ないでしょう。
快適性を大変重視しているようで、遮音性も良いですし
サスペンションも柔らかめでハンドリングも機敏すぎること無くゆったりした感じ。

11万キロも走っている個体にも関わらず、
車体もエンジンも非常にしっかりしているのにも驚きました。
さすが耐久王のポルシェ。
この車なら20万キロや30万キロでも平気で持ちそうです。

先日乗った360モデナのレンタカーはもう少し走行が少ないのですが、
車の痛み具合ではまったく比較にならないです。
ポルシェとフェラーリでは、比べ物にならないほど耐久力に差があるのでしょうね。

前方が空いた所でアクセルを床まで踏んでみると、
「クオォォーン」と言う控えめかつ心地良いエンジン音とともに
シートにギューっと体が押し付けられ、非常に強い加速Gが味わえます。
リアエンジン車ですし4WDなので、トラクションは大変良くホイルスピンはしませんでした。
加速力は一級品でGTRと同じぐらい速いです。

ただ、快適性を重視する車体設計により刺激は少なくて、
フル加速中もアドレナリンが出てドキドキするような感覚はあまり無いです。
その後も何度かフル加速して遊んでみましたが、
やっぱり車自体の刺激が少ないのでそのうち飽きてしまいました・・・。(^-^;)

変速はハンドルのボタンをポチポチ押してギヤの切り替えをするんですが、
これも特に楽しいわけでもなく・・・。
せめてもう少しシャープなハンドリングだったら良かったかも。

街乗りだけなのでコーナーリング性能を確かめるようなシーンはありませんでしたが、
交差点をちょっと速めに曲がってみたところ、かなりの安心感があり
リアが急にブレイクしそうになるようなリアエンジン車の挙動は
まったく感じられませんでした。



911ターボは自分の想像とはだいぶ異なり、
普段乗りとして使える豪華なグランド・ツーリングカーでした。
たしかに車の性能自体はとても高いです。
欠点らしい欠点もありませんから良い車なのは間違いないので、
一般の人には自信を持ってオススメできる車です。

しかし、乗り味は普通の乗用車と同じなので、
運転中にスーパーカーに乗っているという感覚は無くて、
横のウインドウに映った姿でやっとポルシェに乗っていたことを思い出す感じ。
せっかくスーパーカーに乗っているのに、
「これではちょっと寂しいな」と私は思いました。(^-^;)

純粋に走りを楽しむためのスポーツカーであるロータス・エリーゼポルシェ・ボクスターなどは、
エンジンをかけたらすぐにでもワインディングに行きたいと思うようなワクワク感がある車ですが、
911ターボは乗っていてもワインディングを攻めたいとは思いませんでした。

もちろん本気を出せば凄いコーナーリングを見せると思いますが、
やっぱりスポーツカーであるならば、普通に街で乗っている時でも
ワクワクするような楽しさが欲しいと私は思うのです。

タイムズカーレンタルには996 GT3 ストリートもあるみたいなので、
是非乗ってみたいですね。(^ω^)
https://rental.timescar.jp/x/spec/911gt3996.html
あと、カーシェアリングのアースカーには997 GT3 RSがあります。
https://www.earthcar.co.jp/earthcar/rf/pc/reserve/cardetail-reserve.do?car_id=2252&popup_no=

GoPro動画  
いつものようにスピードを出したシーンは全カットなのでご了承ください。


2017年4月24日月曜日

アルファロメオ4Cに試乗したのでインプレ

全国的に見ても4Cの試乗車はなかなか無いのですが、
探したらアルファロメオ田園調布にありました。(^ω^)
http://denenchofu.fgaj-dealer.jp/alfaromeo/product/

軽量ミッドシップスポーツなのでカテゴリー的には
先日乗ったロータス・エリーゼに近いようですが、
はたして乗り味も似ているのでしょうか?

スペック 1742cc 4気筒DOHCターボ 240馬力 重量1050kg 中古価格700万円~


デザインはスーパーカーのようで凄くカッコいいと思います。
低くてワイドなシルエットで、どこかフェラーリっぽい雰囲気もありますね。
エンジンをかけるとオプションのスポーツマフラーからかなり勇ましい音がします。

アルファロメオ4Cが出てくる所の動画

では、早速乗ってみましょう。(^ω^)
カーボンモノコック製の運転席に乗り込んでみると、シートの着座位置はとても低いです。
目の前には簡素な液晶メーターがひとつあり、ハンドルはやや太めで
調整機構もちゃんとありますからポジションは良い感じに決まります。



インテリアに高級感や上質感はありませんが、ロータスと同じように
徹底した軽量化のためと言う説得力がありますからこれで全然OKです。

パワステが付いていないのでハンドル操作は少々重めですが、
自分のスーパーセブンと同じぐらいの重さなので特に不具合はありません。

トルコンではなく乾式クラッチを使うオートマなので、
走り初めはややエンジン回転を上げる必要があります。
ある程度アクセルを開けて回転を上げると
「ガクン」と言うショックとともに走り始めます。
以前乗ったフェラーリ360モデナの発進ショックに良く似ていますね。

車体のガッチリした剛性感は凄いです。今まで乗った車で一番かも?
カーボンコンポジット製モノコックはKTM X-Bowと同じ所で作っているらしいですが、
話によると「この値段で売ると赤字だから勘弁してくれ~」と言われているらしい。(笑)

サスペンションはスポーツカーらしく硬めで、
極低速だとゴツゴツ感がありますが跳ねるほどではありませんし、
50~60km/hぐらい出すとサスはしなやかに動いているのが分かり、
全く不快では無いですし「思ったよりも乗り心地が良いな」と感じました。

走行中はトレッドが大変広くてペッタンコの車に乗っているという感覚があり、
車体のフラット感と接地感が凄く良いです。
同乗者がいるので強いブレーキはかけませんでしたが、
容量に余裕が感じられて大変良いブレーキフィーリングでした。



リアガラスはとても小さいので、ルームミラーから見る後方視界は絶望的。
「ほとんど見えない」と言っても過言ではありません。(^-^;)
常時映すバックモニターが絶対必要だと思います。
デザイン的にもっとリアガラスを大きくしてもおかしくないと思うけど、
ガラスは重量があるので極限まで小さくしたかったのかもしれませんね。

防音などは考慮していないので走行音はハッキリ聞こえますが、
これがアシストの無いステアリングインフォメーションとともに
タイヤの状態をダイレクトに伝えてきます。

タイヤの状態が手に取るように分かるというのは、
スポーツカーにとって一番大事なことだと私は思います。

フロントが軽いですし、オーバーハングも最小なので
ハンドリングは非常にシャープでダイレクトです。
ハンドルの微細な動きでもタイムラグ無く瞬時に車は反応し、
操縦はとても楽しいです。(^ω^)

ただ一般の人には機敏すぎるとアルファロメオは考えたのか、
ステアリングギヤ比は少し大きめのセッティングですね。
スーパーセブンをいつも乗っている自分としては
もっとクイックでも全然OKですけどね。

直進性はあまり良くないので、走行中は常に小さな修正舵が必要ですが、
これはスポーツ走行のための意図的なトーアウト設定だと思います。
一般道をおもに走る人は1mmぐらいトーインに調整し直す方が
運転しやすくなると思います。

ーーー追記ーーー
トーは2mm付いてるらしいです。それならこの直進性の悪さの原因は・・・?(^-^;)

ーーー2024年3月さらに追記ーーー
どうやら、このハンドルの取られはキャスターが2度ぐらいしか無く、立ちすぎていることに原因があるらしいです。
キャスターを5度ぐらいにすると見違えるように直進性が良くなるらしいです。
詳しくはkohorogiさんのブログのコメントのやりとりをご覧ください。



エンジンパワーは素晴らしいです。
パドルシフトでシフトダウンしてフルスロットルにすると
「グォォォー」と言う迫力ある音とともに強烈なダッシュ力を見せ、
ギャップを通過する時にはキュキュキュッとホイルスピンするのが分かります。

エンジン特性は、いわゆる昔ながらのドッカンターボ。
まるでチューンドカーのようです。
ターボラグは明確にありますが、これがこのクルマの面白い味となっており、
ちょっと溜めがあって突然グワッ!とダッシュするジキルとハイド的なエンジン特性です。
オプションのスポーツマフラーの派手な音もブローオフのプシュルルと言う音も、
アドレナリンが出まくる素晴らしいものです。

軽量で遮音性が無いこともあり加速時のスピード感や刺激はかなりなもので、
踏んだ時の加速(感)は400馬力クラスに近い強烈なフィーリングです。
「フェラーリF40もこれを凄くした感じなのかなぁ~」なんてちょっと思いました。
ミッドシップなのでリアタイヤのトラクション自体はかなり良いです。



全体の乗り味は、以前試乗したフェラーリ360モデナに驚くほど良く似ています。
乗車位置が低くてワイドで、荒々しく騒々しい室内、回転が上がると突然鬼加速をするエンジン。
アルファロメオ4Cは、おそらく最初からフェラーリに似せて作られた車じゃないかな?と思います。
それにしても、発進時に「ガクン」という強いショックがある部分まで
そっくりにしなくてもいいのに・・・。(笑)

アルファロメオ4Cは物凄く辛口で刺激的なスポーツカーです。
そのフィーリングはレーシングカーのようにソリッドで、
運転している時のアドレナリンの出かたと非日常感は素晴らしいです。
どことなく自分のケーターハムBDRと似ている部分を感じました。

短い試乗でしたが、車から降りた後は
スーパーセブンのように心地良い疲労感がありました。
アルファロメオ4Cがこんなに刺激的で楽しい車だとは思いませんでしたよ。(^ω^)

かなりのヤンチャ仕様ですが、カーボンコンポジットの
シャシー性能はエンジンパワーを完全に上回っており、
トレッドが広く地面に張り付くようなペッタンコの車体であることもあり
フルスロットルでも不安はまったく感じませんでした。

また、この車には猫科の動物のような独特の感覚があります。
車のどこからこの有機的な感覚が出ているのかは、私にもよくわかりません。

ベンツSクラスに試乗した時は「百獣の王に乗っている感じ」と表現したことがありますが、
アルファロメオ4Cは俊足のヒョウやチーターに乗っている感じかなぁ?
イヌ科の動物のように従順じゃないです。

ちょっと気まぐれで、獲物を見つけると突然「グォォォー」と猛ダッシュする。
本人は元気に走り回るのが大好きらしく、
好物(峠道など)を見つけると尻尾を立てて目を輝かせ、
飼い主の制止も聞かずお尻をフリフリした後「だぁ~っ」と走っていっちゃう感じ。
この車にはそう言う魅力がありますね。(^ω^)



アルファロメオ4Cは、イタリアらしく物凄く情熱的なスポーツカーです。
人によって評価は真っ二つに別れると思います。

ロータス・エリーゼとアルファロメオ4Cの乗り味はかなり違います。
エリーゼは普段の買い物などにも全然使えますが、
4Cは刺激が強すぎて日常では使いたくありませんね。(笑)

エリーゼはポルシェ・ボクスターに似せた味付けで、公道でのゴーカート感覚を楽しむ車。
アルファロメオ4Cはフェラーリに似せた味付けで、荒々しい非日常感覚を楽しむ車だと思います。

車の完成度ではドイツ製のポルシェ・ボクスターなどには全くかないませんが、
運転の楽しさでは甲乙付けがたいです。
完成度と運転の楽しさは必ずしも一致しない所が車の面白いところですね。

私はアルファロメオ4Cの非日常性と、
猫科の動物のような気まぐれな性格に魅入られ、大好きになりました。
中古フェラーリよりも新車の4Cと言う選択も大いにアリですね。

スパルタンそのものの車なので、一般の人にはオススメしにくいですが
私はこう言うヤンチャな車が大好きなのです。(^ω^)

参考動画

2017年4月22日土曜日

ジウジアーロ AZTEC(アズテック)が日本にあった!

KTM X-Bowの輸入元ズームさんの前を通ったら、
ジウジアーロ(イタルデザイン)のAZTECの積み込み作業中でした!
一生に一度お目にかかるかどうかの超レア車です。(゜▽゜)



スペックは、アウディの5気筒ターボ250psミッドシップの4WDです。



デザイン学校を卒業した頃にカーデザインの本で写真は見たことがありましたが、
まずこれが日本に存在したことに驚きましたし、
普通に中古車としてショップで売られていたことにさらに驚きました。(笑)

今までこの車はモーターショー用のコンセプトカーだと思っていて、
ナンバーが付いて公道を走れるとは思いませんでした。(^-^;)



フロントガラスは顔の周りを覆うように配置され、
まさに戦闘機のキャノピーのよう。(^ω^)



インテリアもジウジアーロの特徴が出ていて凄くかっこいい。



サイドにある謎の装置が付いたパネル群は、AZTEC(アステカ)時代の
石垣にインスピレーションを得たものと思われます。



私は以前コンセプトカーを制作する会社で働いていたことがありますから、
これをデザインして作る作業がどんなに大変なのかを良く知っています。

この車には、ジウジアーロさんの手によって加工された
彫刻的な造形がそこかしこにあり、
並々ならぬデザインに対する情熱を感じて深い感動を覚えました。
値段は怖くて聞けませんでしたが、もう売れちゃったみたいです。(^-^;)

動画はこちら

2017年4月19日水曜日

スーパーセブンでターンパイク花見ツーリング(GoPro動画)

ターンパイクの桜がちょうど満開らしいので、
らみいさんを誘って行ってみました。(^ω^)

動画は今までアップした中で一番の出来だと思います!(゜▽゜)
桜がとても綺麗なので、是非YouTubeのHDや4K設定で見てください。

セブンは他の車では絶対味わえない楽しさを持っていることが
この動画で良く分かるでしょう。


セブンは昔CGTVで見たシーンを心ゆくまで味わえます。
オーナーになるまで、こんなに素晴らしい世界があることすら全然知らなかった。

セブンは人生が変わる車だと思うよ!ホントに。(゜▽゜)

2017年4月10日月曜日

KTM X-Bowの作り方

まぁ~さすがにレーシングコンストラクターのダラーラ製だけあって、
スーパーセブンとは全く次元が違う車だと言うことが良く判りますね。(笑)


2017年4月3日月曜日

スーパーセブン用バイクミラーアダプターを作ってみた

スーパーセブンのサイドミラーは、
ずっとレイヨットミラーを使っていたんですが、
セブンの大きなリアフェンダーが邪魔であまり後方が見えてませんでした。
それに、前の空力実験でフェンダースポイラーまで付けた
さらに見えなくなっちゃった・・・。(^-^;)

そこで、ミラーを変えることにしました。(^ω^)



アダプターは手作りです。
このアダプターを作っておけば、バイクの汎用ミラーが選び放題になります。



ミラーは贅沢にイタリア製バラクーダをおごってみました。(笑)
https://www.webike.net/sd/21325459/



取り付けは、フロントガラス熱線用の穴を利用しています。
しっかり取り付けるため、両面テープを併用。



このミラー、なかなかカッコいいと思う!(゜▽゜)



フェンダースポイラーの上から、後ろが良く見えます。(^ω^)

2017年4月2日日曜日

フェラーリ360モデナに試乗したのでインプレ

レンタカー(カーシェア)を使うと、
スーパーカーのお試し試乗が数千円で出来るようになりました。
良い時代ですね。(^ω^)

さて、いよいよフェラーリ360モデナの試乗です。
モデナは1999年発売ですから、もう18年前の車ですね。
完成度の高い現代の車と同率には語れません。
イタリア車と言うこともあり、試乗前にハードルはかなり下げておく必要があるでしょう。(笑)



スペック 3600ccL V8(1気筒5バルブ) 400PS  1450kg 中古価格 700万円~1300万円



床に座るような低いバケットシートに腰かけ、
エンジンをかけると勇ましい音と振動が室内に充満します。
ハンドルはブルブルと震え、
ガガガと言うような激しいエンジン音が後ろから聞こえてきます。

F1シフトのモデルなのでセミオートマです。
これはマニュアル車のクラッチとミッションをそのまま使い、
手動の代わりに油圧でガチャガチャ動かして機械的に変速すると言う、
ちょっと無理矢理感のある過渡期のシステムです。(笑)

パドルシフトを1速に入れて早速走り出そうとしますが、
回転数を結構高めにしないとクラッチが自動で繋がってくれません。
その時のクラッチの繋がりはやや唐突で、
「ガクン」と言う衝撃とともにモデナは走り出しました。



低速時のエンジンレスポンスは、
アクセル操作からワンテンポ遅れるやや癖のあるフィーリングで、
これもスムーズな発進を難しくしている要因になっています。
どんなに丁重に操作してもギクシャクするので低速で走るのは非常に苦手です。

その代わり、スピードが乗ってきてパワーバンドに入れた時は素晴らしいです。
高回転型のフェラーリ製NAエンジンは、
まるでレーシングエンジンのように回転数が上がるほど急速にパワーを増し、
少し危うい車体フィーリングのこともあって、
400馬力どころか完全に500馬力オーバーの加速感!
わかりやすく言うと、この車の全開加速はかなり怖いです。
正直あまりやりたくない・・・。(^_^;)



直進性はあまり良くないので修正舵を細かく当てながら真っ直ぐ走らせます。
路面のうねりも良く拾ってハンドルが取られるので、
走行中ハンドルはしっかり握っていないといけないのですが、
もしかしたらアライメントは2~3mmトーアウトの設定がなされているかもしれません。
この個体特有の物である可能性もあります。



乗り心地は硬くてゴツゴツします。
また、60キロで国道を走行中、
普通の乗用車では「ストッ」と何事もなく通過出来るなんてことないギャップで、
フロントに「ガツン!」と言うかなり強い衝撃がありました。
もしかしてフルボトムした?それほどフロントのストロークが少ないのか?
あまりにも強烈だったのでサスアームが折れるかと思いました。(^_^;)

やや不安を感じる車体と、
硬くてストロークの小さいサスペンションから予想すると、
限界付近ではかなり唐突な挙動をするんじゃないかな?

ほとんど直線だけだったのでコーナーリング性能を検証は出来なかったのですが、
交差点を曲がった時のフィーリングでは、
ミッドシップの前後重量バランス自体は素晴らしいものを持っていると思います。



横幅はかなりありますが、そんなに運転が難しいとは感じませんでした。
狭い道路を走らなければそれほど問題にならないでしょう。

自分がこの車をいじるとしたら車体に補強を入れて剛性を増し、
サスはもっとストロークさせて柔らかくしなやかに動くようにしたいですね。
ストロークを稼ぐため車高は2cmぐらい上げる必要があるかもしれません。

あと室内の遮音性を上げてエンジン音が「コーン」という
心地良い音色になるように、サウンドチューニングもしたいですね。(^ω^)

もっともここまで徹底的に改造するとなると、
新しいモデルを買った方がずっと安い気がしますけど・・・。(笑)

360モデナは女性的な外観とは対象的に、中身は物凄くハードな男の車でした。
少なくともデートカーではありませんね。きっと嫌われます。(笑)

参考動画