家から30分ぐらいのモトコルセ・ラボさんに、
ドゥカティ1199パニガーレの試乗車があるらしいので予約して行ってきました。
間近で細部を見ると、本当に良く考えられた革新的なメカニズムが満載で、
ドゥカティの技術者の並々ならぬ情熱みたいなものが感じられますね。
とことんバイクが好きでドゥカティが心から好きな技術者が集結して開発しないと、
このような見事な作品は生まれないのだろうなと感じます。
http://www.motocorse.jp/special/1199/?p=577
エンジンをかけてみると音は結構迫力があります。
最近のエンジンらしく音にはキンキンと高周波音がまじり
排気音よりもエンジンノイズの方が気になる感じがしました。
極限まで肉厚を削ったエンジンなので、このような音になるんでしょうね。
そういえばKTM 350 EXC-Fもエンジンノイズはこんな乾いた音がします。
私が所有しているDUCATI 998sは古いエンジンなので、もっと音はマイルドです。
ハンドルは遠くなくて幅は大変広く、角度も開き気味です。
昔のスーパーバイクみたいに、ハンドルが遠く
絞られて垂れ角も大きいポジションとはまったく方向性が違います。
これはおそらくGPライダーなどの意見を採用した最新のポジションなんでしょうね。
私はオフロード系の積極的な前後左右の体重移動をする乗り方を好むので、
このポジションは歓迎できますね。
湿式でカラカラ音のしないクラッチを繋ぐと、非常にスムーズにパニガーレは走り出しました。
古いDUCATIにある、呆れるほどハイギヤードなギヤ比は改善されたようです。(笑)
50km/h以下でも半クラなしで普通に走れます。
そして車体が軽くて曲がりやすく、大変乗りやすいです。
前モデルの1198と比べると、次元が違う乗りやすさですね。
1198はライダーを拒絶するほどハードな乗り味のバイクでした。
ガチガチに硬い車体でコーナーリングも強アンダーで癖があり、
ちゃんと体重移動しないと交差点を曲がるのも気を使うバイクでした。
まあ、1198の場合はそれがすっごく魅力的なんですけどね。(^ω^)
しかし、パニガーレは視線を向けるだけでフロントからグイグイ曲がっていきます。
しかも高速での直進安定性もすこぶる良いです。
私が所有している998s(916シリーズ)はコーナーリングでクルクル曲がる代わりに、
ドッシリした直進安定性はありません。
1198はテコでも動かないほど直進安定性は凄いですが、
コーナーリングが少々苦手です。
このように直進安定性と曲がりやすさは両立出来ないと私は思っていましたが、
パニガーレは両方とも素晴らしいものを持っています。
いったいどんな魔法を使ったんでしょうね。
ブレーキも素晴らしく強力です。
いつものようにブレーキレバーを握るとガツンと効いてしまうので、
指一本でかけた方がいいかもしれません。
一つだけ少し気になったのですが、私は走行中シフトダウンする時に
必ずアクセルを一瞬吹かして回転を合わせてからシフトダウンしますが、
その時にアクセルにエンジン回転が付いてこない時があります。
これは最初からそのようなプログラミングになっているのか、設定で変えられるのかは不明です。
ちなみに停車時は鋭く吹けあがります。
本国仕様と比べると泣けてくるほどパワーダウンしている日本仕様のパニガーレですが、
車体が軽いこともあって公道で乗る限り、十分過ぎるほどのパワーがあります。
高速道路でさえアクセルをワイドオープンにすると、
フロントタイヤが簡単に路面から離陸します。
これでフルパワー化するとどんな凄いことになるんでしょうね。
3速までフロントタイヤが接地しないとか・・・(^-^;)
話によるとスリップオンマフラー交換とコンピュータ書き換えだけで、
簡単に本国仕様以上のパワーが出るらしいですよ。
1199パニガーレはイタリアの情熱が詰まった素晴らしいバイクだと思います。
もし欲しいと思っている方には全面的にオススメしますよー。(^ω^)
試乗した時にGoProを付けてビデオを撮ってみましたので、
興味がある方はご覧ください。
普通に法定速度で走っているだけのビデオですけど。
0 件のコメント:
コメントを投稿