探したらアルファロメオ田園調布にありました。(^ω^)
http://denenchofu.fgaj-dealer.jp/alfaromeo/product/
軽量ミッドシップスポーツなのでカテゴリー的には
先日乗ったロータス・エリーゼに近いようですが、
はたして乗り味も似ているのでしょうか?
スペック 1742cc 4気筒DOHCターボ 240馬力 重量1050kg 中古価格700万円~
デザインはスーパーカーのようで凄くカッコいいと思います。
低くてワイドなシルエットで、どこかフェラーリっぽい雰囲気もありますね。
エンジンをかけるとオプションのスポーツマフラーからかなり勇ましい音がします。
アルファロメオ4Cが出てくる所の動画
では、早速乗ってみましょう。(^ω^)
カーボンモノコック製の運転席に乗り込んでみると、シートの着座位置はとても低いです。
目の前には簡素な液晶メーターがひとつあり、ハンドルはやや太めで
調整機構もちゃんとありますからポジションは良い感じに決まります。
インテリアに高級感や上質感はありませんが、ロータスと同じように
徹底した軽量化のためと言う説得力がありますからこれで全然OKです。
パワステが付いていないのでハンドル操作は少々重めですが、
自分のスーパーセブンと同じぐらいの重さなので特に不具合はありません。
トルコンではなく乾式クラッチを使うオートマなので、
走り初めはややエンジン回転を上げる必要があります。
ある程度アクセルを開けて回転を上げると
「ガクン」と言うショックとともに走り始めます。
以前乗ったフェラーリ360モデナの発進ショックに良く似ていますね。
車体のガッチリした剛性感は凄いです。今まで乗った車で一番かも?
カーボンコンポジット製モノコックはKTM X-Bowと同じ所で作っているらしいですが、
話によると「この値段で売ると赤字だから勘弁してくれ~」と言われているらしい。(笑)
サスペンションはスポーツカーらしく硬めで、
極低速だとゴツゴツ感がありますが跳ねるほどではありませんし、
50~60km/hぐらい出すとサスはしなやかに動いているのが分かり、
全く不快では無いですし「思ったよりも乗り心地が良いな」と感じました。
走行中はトレッドが大変広くてペッタンコの車に乗っているという感覚があり、
車体のフラット感と接地感が凄く良いです。
同乗者がいるので強いブレーキはかけませんでしたが、
容量に余裕が感じられて大変良いブレーキフィーリングでした。
リアガラスはとても小さいので、ルームミラーから見る後方視界は絶望的。
「ほとんど見えない」と言っても過言ではありません。(^-^;)
常時映すバックモニターが絶対必要だと思います。
デザイン的にもっとリアガラスを大きくしてもおかしくないと思うけど、
ガラスは重量があるので極限まで小さくしたかったのかもしれませんね。
防音などは考慮していないので走行音はハッキリ聞こえますが、
これがアシストの無いステアリングインフォメーションとともに
タイヤの状態をダイレクトに伝えてきます。
タイヤの状態が手に取るように分かるというのは、
スポーツカーにとって一番大事なことだと私は思います。
フロントが軽いですし、オーバーハングも最小なので
ハンドリングは非常にシャープでダイレクトです。
ハンドルの微細な動きでもタイムラグ無く瞬時に車は反応し、
操縦はとても楽しいです。(^ω^)
ただ一般の人には機敏すぎるとアルファロメオは考えたのか、
ステアリングギヤ比は少し大きめのセッティングですね。
スーパーセブンをいつも乗っている自分としては
もっとクイックでも全然OKですけどね。
直進性はあまり良くないので、走行中は常に小さな修正舵が必要ですが、
これはスポーツ走行のための意図的なトーアウト設定だと思います。
一般道をおもに走る人は1mmぐらいトーインに調整し直す方が
運転しやすくなると思います。
ーーー追記ーーー
トーは2mm付いてるらしいです。それならこの直進性の悪さの原因は・・・?(^-^;)
ーーー2024年3月さらに追記ーーー
どうやら、このハンドルの取られはキャスターが2度ぐらいしか無く、立ちすぎていることに原因があるらしいです。
キャスターを5度ぐらいにすると見違えるように直進性が良くなるらしいです。
詳しくはkohorogiさんのブログのコメントのやりとりをご覧ください。
エンジンパワーは素晴らしいです。
パドルシフトでシフトダウンしてフルスロットルにすると
「グォォォー」と言う迫力ある音とともに強烈なダッシュ力を見せ、
ギャップを通過する時にはキュキュキュッとホイルスピンするのが分かります。
エンジン特性は、いわゆる昔ながらのドッカンターボ。
まるでチューンドカーのようです。
ターボラグは明確にありますが、これがこのクルマの面白い味となっており、
ちょっと溜めがあって突然グワッ!とダッシュするジキルとハイド的なエンジン特性です。
オプションのスポーツマフラーの派手な音もブローオフのプシュルルと言う音も、
アドレナリンが出まくる素晴らしいものです。
軽量で遮音性が無いこともあり加速時のスピード感や刺激はかなりなもので、
踏んだ時の加速(感)は400馬力クラスに近い強烈なフィーリングです。
「フェラーリF40もこれを凄くした感じなのかなぁ~」なんてちょっと思いました。
ミッドシップなのでリアタイヤのトラクション自体はかなり良いです。
全体の乗り味は、以前試乗したフェラーリ360モデナに驚くほど良く似ています。
乗車位置が低くてワイドで、荒々しく騒々しい室内、回転が上がると突然鬼加速をするエンジン。
アルファロメオ4Cは、おそらく最初からフェラーリに似せて作られた車じゃないかな?と思います。
それにしても、発進時に「ガクン」という強いショックがある部分まで
そっくりにしなくてもいいのに・・・。(笑)
アルファロメオ4Cは物凄く辛口で刺激的なスポーツカーです。
そのフィーリングはレーシングカーのようにソリッドで、
運転している時のアドレナリンの出かたと非日常感は素晴らしいです。
どことなく自分のケーターハムBDRと似ている部分を感じました。
短い試乗でしたが、車から降りた後は
スーパーセブンのように心地良い疲労感がありました。
アルファロメオ4Cがこんなに刺激的で楽しい車だとは思いませんでしたよ。(^ω^)
かなりのヤンチャ仕様ですが、カーボンコンポジットの
シャシー性能はエンジンパワーを完全に上回っており、
トレッドが広く地面に張り付くようなペッタンコの車体であることもあり
フルスロットルでも不安はまったく感じませんでした。
また、この車には猫科の動物のような独特の感覚があります。
車のどこからこの有機的な感覚が出ているのかは、私にもよくわかりません。
ベンツSクラスに試乗した時は「百獣の王に乗っている感じ」と表現したことがありますが、
アルファロメオ4Cは俊足のヒョウやチーターに乗っている感じかなぁ?
イヌ科の動物のように従順じゃないです。
ちょっと気まぐれで、獲物を見つけると突然「グォォォー」と猛ダッシュする。
本人は元気に走り回るのが大好きらしく、
好物(峠道など)を見つけると尻尾を立てて目を輝かせ、
飼い主の制止も聞かずお尻をフリフリした後「だぁ~っ」と走っていっちゃう感じ。
この車にはそう言う魅力がありますね。(^ω^)
アルファロメオ4Cは、イタリアらしく物凄く情熱的なスポーツカーです。
人によって評価は真っ二つに別れると思います。
ロータス・エリーゼとアルファロメオ4Cの乗り味はかなり違います。
エリーゼは普段の買い物などにも全然使えますが、
4Cは刺激が強すぎて日常では使いたくありませんね。(笑)
エリーゼはポルシェ・ボクスターに似せた味付けで、公道でのゴーカート感覚を楽しむ車。
アルファロメオ4Cはフェラーリに似せた味付けで、荒々しい非日常感覚を楽しむ車だと思います。
車の完成度ではドイツ製のポルシェ・ボクスターなどには全くかないませんが、
運転の楽しさでは甲乙付けがたいです。
完成度と運転の楽しさは必ずしも一致しない所が車の面白いところですね。
私はアルファロメオ4Cの非日常性と、
猫科の動物のような気まぐれな性格に魅入られ、大好きになりました。
中古フェラーリよりも新車の4Cと言う選択も大いにアリですね。
スパルタンそのものの車なので、一般の人にはオススメしにくいですが
私はこう言うヤンチャな車が大好きなのです。(^ω^)
参考動画
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